第3章 折り重なる再開
<アギトside>
楽園の塔沖、フィオーレ海軍残骸跡。
グレイ、ルーシィ、ジュビア、俺、そしてダウンしてるナツが向かった先で奇妙な建物を発見した。
「おい、アレ…」
グレイが指刺した方を見ると、不気味な塔があった。
気味悪ぃな…。
「あ、あれが…楽園の塔…」
ジュビアの"ウォータードーム"で海にカモフラージュして塔に近付いた。
しかし至るところに見張りの人間がいて不用意に進めない。
俺だけなら"透明"(クリア)で進めるけどナツ達は無理だからな…。
「見張りが多いな」
「気にする事ぁねぇ、突破だ!」
「ダーメ! エルザとハッピーが捕まってる、下手な事したらエルザ達が危険になるのよ!」
『ルーシィの言う通りだ 何処か抜け道を探すべき…今ジュビアに頼んで水中を調べて貰っているから待とう』
「いつの間に…」
すると水面からジュビアが出てきた。
「アギト様、水中から地下への抜け道を見つけました」
「マジか! でかした!」
『サンキュ、ジュビア』
「グレイ様に褒められました! アギト様に感謝されました!
貴女ではなくジュビアが、です」
「はいはい…」
そこまでルーシィに対抗心出さなくても…つーか俺も?
「水中を10分ほど進みますが、息は平気でしょうか?」
「10分くれぇなんともねぇよ」
「だな」
『ジュビアの水魔法を使えば平気だ』
とナツ、グレイ、俺の順で言うと、
「無理に決まってんでしょ!?」
とルーシィの突っ込みが入る。
するとジュビアが、酸素が入った水球をみんなに渡した。
これでジュビアと俺以外でも水中で息が出来る様になった。
早速ジュビアの案内で水中を進んでいった。