第3章 折り重なる再開
<side out>
「星霊だぁ!?」
「うん、まぁそう言う事」
驚いてるナツ達とあっけらかんと答えるロキ。
「俺は全く気付かなかったなぁ」
「でもよ、お前牛でも馬でもねーじゃねーか?」
「ナツの知ってるバルゴだって、人の姿だろ?」
「いや…あいつはゴリラにもなれるんだぞ」
「そういえばそうだね」
『何の話をしてんだ?』
「あ、アギト!」
後から来たアギトに説明するみんな。
昨晩ロキがいなくなって探し回るという騒動が起きた。
そしてロキの正体が星霊だったのだ、と。
アギトを呼べなかったのはアギトの家がわからなかったから。
あー、俺は家賃払うの面倒だから家持たずにギルドで寝たりラクサスん家やジェラールの部屋に居候したりするもんな。
だってギルドに風呂あるし。
今は改装中だからホテルとか旅館を回ってるもんな。
現に昨日はジェラールの部屋で寝たし。
『あぁ、ロキは獅子宮のレオだ』
「獅子!?」
「大人になった猫!」
「そうだね」
「違うー! てか知ってたの!?」
「うん、バレたんだ 魔導士と星霊とは魔力の質が違うんだってさ」
『でもお前、体の方は良いのか?』
「まだ完全じゃないけど、みんなに挨拶したくてね
それに、ルーシィの顔を早く見たかったし」
「///」
「どぅえきてぇるぅ~」
「巻き舌風に言うな」
からかって巻き舌風に言ったハッピー。
するといつの間にかルーシィをお姫様だっこで去ろうとするロキ。
「そういう訳で、二人の今後について話合おうよ」
「コラコラ、下ろしなさい!」
「いいなぁ 俺も星霊欲しいなぁ」
「どんな星霊ー?」
「そりゃあドラゴンだろ! 折角滅竜魔法覚えたのに本物のドラゴンと戦えねぇのは甲斐がねぇモンだ!」
「星霊は力比べの為に呼び出すものじゃないの!」
『てか星霊の時点で本物じゃねぇよな』
「アギトはどんな星霊がいいのー?」
『俺は…』
みんなゴクリと息を飲んだ。