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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


まさか俺が選ばれるとはな。
考えてみたら、聖十の一人であるジョゼを倒しちまったから貰えた様なもんだしな。
勿論前回みたいに断ろうとしたさ。
だけどジョゼを倒したのは俺だからその空席を埋める義務があるらしい…ジョゼもっかいボコりたい。

そもそも俺が行方不明になってる間に永久授与されてたらしい。
勝手な事しやがって!
変な責任負わせやがってちくしょう!

そんな俺は今、聖十の称号の証であるバッジを持って評議院の廊下を歩いていた。


「お疲れ」

『ジーク、今度は本体だな』


歩いてるとジークに会った。


「お前に渡したいものがあってな」


そう言ってポケットをゴソゴソする。
そして出したものは…


『…チェーン?』

「俺は首にしてるがお前は首元にアクセサリーをするのは好まんだろう?」

『よくご存じで』


ジークレインは自分が首に掛けている聖十のバッジを見せた。


『場所は違うけどお揃いか いいな!』


俺はジークからチェーンを貰ってバッジを通した。
そしてズボンに通してポケットにいれる。
うん、邪魔にならないから丁度いいな。


「あっちに行くとお前のマスターがいるぞ」

『サンキュ じゃあな』


ジークに教わった挨拶をして別れた。


さて、マスターは何処かな?

あ、いた。
ん? 隣に居るのは評議員のヤジマさんか?


『マスター!』

「ん? おぉアギトか、そっちは何の様じゃった?」

『えっと…これ貰った』


そう言ってズボンから出して聖十のバッジを見せた。


「ぬああいぁぁあああ!? アギト、それは…!?」

『聖十のバッジ』

「こりゃぁ驚いたの~!?」

「マー坊、身近に適任のモンがいるでね~か?」

「う~む…」

『? まぁ俺はギルドに帰るぞー』


俺には何の話をしてたかわからないから妖精の尻尾へと帰った。


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