第3章 折り重なる再開
※額にキス、BL雰囲気注意
「アギトに何かされたら容赦しないぞ」
「するのもダメ、されるのもダメか」
「当たり前だ!」
『取り敢えず煉獄仕舞えよ 誰か来るぞ』
「おっと、俺もそろそろ帰らねぇと じゃあな、アギト」
そう言って俺は、アギトの額にキスを落とした。
「キっ!?///」
『おう、またな』
赤面するエルザにお構いなしに俺の額にキスをし返してくれた。
ガキの頃俺が「挨拶だ」って教えたからアギトはそのまんま覚えてるんだ。
俺だけがしてもらえる特権だ。
賢いようで少し天然なところも俺は好きだ。
例え今は挨拶だとしても、アギトは俺が手に入れてやる。
要するにエルザに対する俺からの宣戦布告だ。
エルザが動揺してる隙に俺は部屋を出た。
「…あ、アギ、ト…何を…///」
『? 挨拶だろ?』
「よぉアギト! 終わったのか!!」
「終わったならまた飲むぞ!」
「あい!」
『お前等二日酔いになっても知らねぇぞー』
俺が部屋を出たあと妖精の尻尾の仲間が入って来て、そんな会話が聞こえて口角を上げたのは言うまでもない。
『(でも…何で後日俺とマスターは一緒に評議院に行かなくちゃいけねぇんだ?)』
アギトは取り調べが終わる前に言われた言葉が気になっていた。
それはその日にわかるから、楽しみにしておけよ。