第3章 折り重なる再開
「何ヲ言イ出スノカト思エバ、跪ケダァ!?」
『一つ…』
黙々と光を溜めた。
「まさか!? アギト、それが使えるのか!?」
「エルザ、アギトが何やろうとしているのか分かるのか?」
「ああ、成功すれば確かにアギトの勝ちが決まるが…」
『二つ…』
「王国一ノギルドガ貴様ラニ屈シロダト冗談ジャナイ!
跪クノハ貴様ラノ方ダ!
消エロ、塵トナッテ歴史上カラ消滅シロ! フェアリーテイル!!」
『三つ…』
「消エ去レェ!
フェアリィィティィル!!!」
『…そこまで』
ジョゼは特大の魔法を俺にぶつけようとするが、俺が溜めた光を手に合わせたその瞬間、眩しい光がジョゼの魔法を打ち消し部屋中を覆った。
「ナァッ!!?」
『"妖精の法律"(フェアリーロウ)…発動!!』
俺がいる部屋を中心に、眩しい光が巨人を覆った。
「何だ? この光…」
「"妖精の法律"だ」
「"妖精の法律"?」
「聖なる光で闇を討つ
術者が敵と認識した者だけを討つ…もはや伝説の一つに数えられる超魔法だ
マスター以外で使える者が居るとはな」