第3章 折り重なる再開
<アギトside>
超魔導巨人ファントムMkIIの首部分。
俺はカオスの魔装を解いた。
まー聖十大魔道にしては弱かったですこと。
エルザが満身創痍じゃなかったら余裕で勝てたんじゃねぇのか?
「アギトが…本当にやったのかよ…」
「ファントムのマスターを…倒しちゃうなんて!」
「漢の中の漢だぜアギト!」
『俺は男だ』
まー懐かしい会話だなー。
と思ってたら、ドシーンと何かが落下した音がした。
そこに居たのは、ジョゼだった。
「ジョゼ!?」
「さすがだぞアギト!」
みんなが駆け寄って来た。
が、俺は振り向かないまま手を出して『来るな』と制した。
不意に、俺にとっては予想通り嫌な予感がした。
急いで皆を覆う程の"波動"を展開した。
すると、たくさんの魔法が飛んで来たが、"波動"によってはばかれた。
「なんだ!?」
放って来た方に向くと、そこに居たのは、目を真っ黒にしたジョゼが居た。
「ファントムロ-ドノ…マスターデアル…私ガ、貴様ラギルドノ兵如キニ負ケル訳ガ無イ!」
「貴様まだ!?」
「しぶてぇなぁ!?」
『…てめぇはどうあって、叩きのめされてぇ様だな…』
はぁー…と溜息を吐いた。
あの魔法使わなくても余裕だと思ってたけど、久々だし使う事にした。
『Arbiter(アービター)の時間だ!!』
そして、ジョゼに言った。
『妖精の尻尾…審判のしきたりにより貴様に三つ数えるだけの猶予を与える…跪け!』
「ハァ?」
俺は手に光を溜めた。