第3章 折り重なる再開
<ナツside>
超魔導巨人ファントムMkIIの腹部。
そこでは俺とガジルが戦っていた。
そして今、決着が着いたところだ。
ルーシィの新しい星霊の機転により炎を食べてパワーアップした俺は、鉄の滅竜魔導士のガジルを圧倒した。
へへっ…アギトにも見せてやりたかったぜ。
アギト程ではないが、俺も結構ギルドをボロボロに破壊した。
まだまだアギトには及ばねぇなー。
「ほんとに、やり過ぎなんだから」
「あい! それがナツです!」
「へへっ」
「(でも、ちょっとカッコ良かったよ)」
その時、何かが空へ吹っ飛ばされたのが見えた。
「な、何!?」
「あれは!?」
「ん? 誰か吹っ飛ばされたのか?」
良く見てみると、飛んでたのは…ジョゼだった。
「嘘、ジョゼ!?」
「ジョゼが、何で!?」
「アイツしかいねぇだろ!」
「アイツ?」
俺は誰がジョゼを倒したのか分かった。
この魔力…この匂い…間違いねぇ!
「こんなこと出来んのは、じっちゃんとアギトだけだ!」
「アギトさんが!?」
「なるほど!」
「納得するんかい!?」
だから言ったろ?
アギトは生きてるって!