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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


「ルーシィは家出して来たんだ! 家の金など、一銭も使える訳ないだろう!
 家賃7万の家に住み、私達と同じ様に仕事して、共に戦い、共に笑い、共に泣く…同じギルドの仲間だ!」

『戦争の引き金だぁ?…ハートフィリア家の娘だぁ?…子は親を選べられねぇ


 てめぇなんかにルーシィの何が分かるってんだ』

「…これから知っていくさ」

『何…っ』

「「「「アギト!?」」」」


いつの間に仕掛けたのか、俺の体を魔力の縄の様な物で縛った。
しかも俺の体を締め付けている…痛くねぇけど気持ち悪い。


「私があの小娘をタダで父親に引き渡すと思うか?

 金が無くなるまで飼い続けてやる

 ハートフィリアの財産全ては、私の手に渡るのだ!!」

『……』

「貴様が痛め付けられる様を見れば、ガキ共の戦意も消失するだろう…愉快だ!」

『…もうてめぇは喋るな…てめぇは、Blunder(ブランダー)を犯した…存在する価値は無ぇ』


Blunder(ブランダー)、これもチェスの用語の一つ。
フォローのしようがない大悪手の事。
その大半は不注意によるミスによるものだ。


『貴様が犯したミスは、妖精の尻尾を傷付け過ぎた事だ!!』

「ほう、この有様でその様な事が言えるとは だったらどうす…」

『こんなヘンテコな魔法で黒龍騎士を縛ったつもりかぁ!!』


俺は魔法を使わず縛られた縄を引きちぎるみてぇにちぎった。
脆いなぁ、俺がいない間に衰えたか?
仮にも聖十大魔道が聞いて呆れるぜ。


「なっ…ぶふぁ!?」

ジョゼが驚愕している間にも俺は"神速"でジョゼに近付いた。
そしてそのまま"邪竜の鉤爪"で蹴り上げた。


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