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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


『ギルドは俺の…みんなの大切な家だ だから悔しくねぇワケじゃねぇよ

 でもな、建物は修理する事が出来る

 直せねぇなら新しく造る事だって出来る

 だがな…仲間は失ったら…もう取り戻す事は出来ねぇんだよ』


俺は右手に黒い魔力を纏った。


『もう二度と会えねぇかもしれねぇと諦めかけていた仲間に会えた

 これ以上の喜びはねぇ


 その仲間に手ぇ出した事を…俺は許さねぇ!!』

「がふぁ!?」

「「「「「!?」」」」」


"神速"でジョゼの真正面に現れ、殴った。
しかしジョゼはすぐに体制を立て直す。


「先程は油断しましたが、今度はそうは…」

『"音速の一撃"(シルファリオン・ショット)!!』

「ぶふぉあっ!?」

「「なっ!?」」

「アギトの攻撃が当たった!?」

「アギト、更に強くなってやがる!」


一瞬で"黒銀"を換装し、ジョゼに"音速の一撃"を食らわせた。
残念、脳天ぶち抜く勢いで狙ったのに。


『俺の仲間にしてきた借りを全部返してやる!
 妖精の尻尾に手を出した事を後悔させてやる!!』

「…これ程の魔導士がマカロフのギルドに居たとは…気に食わん!」


衝撃波を放つジョゼ。
俺は"黒銀"を仕舞い、"波動"でそれを弾いた。


「何故私がマカロフにトドメを刺さなかったか御分かりですか?」

『知るか!』

「絶望!」


なおも衝撃波を放ち続けるジョゼ。


「絶望を与える為です 目が覚めた時、愛するギルドと愛する仲間が全滅していたらどうでしょう?
 ふふふっ、悲しむでしょうね
 あの男には絶望と悲しみを与えて滅ぼす!
 楽には逝かせぬ、苦しんで苦しんで、苦しみ抜きながら朽ちて逝くのだ!!」

「下劣な!」

「悪党め!」

「漢じゃねー!」

「マスターにそこまでするの!?」

「幽鬼の支配者はずっと一番のギルドだった
 この国で一番の魔力と、一番の人材と、一番の金があった」


若干笑顔だったジョゼは、段々険しい顔になっていった。
これはこれで気持ち悪ぃ。


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