第3章 折り重なる再開
<アギトside>
ジョゼの場所がわからなくて中をウロウロしていた。
そしたら急に邪悪な魔力を感じたからそっちに"神速"で向かった。
丁度グレイとエルフマンに向かって魔法を放とうとしたところだったから割り込んだ。
"波動"と言う魔法でジョゼの魔法を掻き消した。
以上実況終わり。
因みに"波動"と言う魔法はあの世界に行く前から覚えてたからな。
闇ギルド殲滅の時に覚えたんだよ。
「はて、貴方は妖精の尻尾最恐"黒龍騎士のアギト"ですかな?」
『そうだけどどうした、怖気付いたか?』
「貴方は二年前に<ナルガクルガ討伐>失敗で死んだハズですか」
『俺があんな雑魚に負けるワケねぇだろ まぁ確かに逃げ足は速かったけど?』
「ナルガクルガを雑魚って…」
「つーか…本当にアギトなのか…?」
「では何故二年間姿を眩ましてたのですかな?」
『てめぇに説明してやる義理はねぇな
ギルドのみんなと評議院には説明するけどさ』
正直信じてくれるかは別だけど…特に評議院。
『大切な仲間であり友人が俺をいるべき場所に連れ戻しに来てくれた、とだけ言っておくよ』
「強くて気丈で美しい…なんて殺し甲斐のある小僧でしょう」
お前に褒められたって嬉しくねぇわ気色悪い。
嫌味にしか聞こえねぇぞ。
「ですが…これを見てもその強さが続きますかねぇ」
そう言ったジョゼは、何も無い所からスクリーンが出た。
そこに映っていたのは、巨大な何かががギルドを潰している光景だった。
これは…シェイドか?
「ギルドが!?」
「俺達の…」
「家が…!?」
「何という事だ…!?」
グレイ、エルフマン、ミラ、エルザは、ギルドが倒壊する光景を見ている事しかなかった。
「ご覧の通り、フェアリーテイルは潰れました
どうですこの光景は、絶景でしょう?」
皆が呆然としていた。
だけど、
『だから何だってんだ』
俺はジョゼを見据えたまま動じなかった。