• テキストサイズ

闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第3章 折り重なる再開


「さて、楽しませてお礼をしませんとなぁ




…たっぷりとねぇ」


ミラを守ろうと前へ出た二人にゆっくりと手を翳すジョゼ。


「避けろぉ!!」


ジョゼの魔力に嫌な予感がした私はみんなに叫んだ。
しかし私の叫びも空しく、ジョゼの攻撃がグレイをエルフマンに襲い掛かった。
立ち上がろうとしたが、もう私は満足に動く事が出来なかった。

私はもう…仲間を救う事が出来ない…。

助けてくれ…アギトっ…!





『"波動"!』



「「「!?」」」


二人を襲った魔法は誰かが掻き消した。

いや、私はこの後ろ姿を知っている…。

まさか…本当に…




「アギト…なのか…?」


髪も身長も伸びて、でも全く変わらない雰囲気を纏っていた。
こちらに振り向いたアギトは安心させる様に、しかし申し訳さなさそうに微笑んだ。



『ただいま 遅くなってごめん』



あぁ…私は待っていたのだ。

彼のこの笑みを。

彼のこの声を…。



(私だけでなく、ギルドのみんなが…)


/ 510ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp