第3章 折り重なる再開
"神速"でいきなり現れたアギトだ。
アギトは左手を広げて前に突き出した。
「う、受け止める気かよ!?」
「エルザの"金剛の鎧"でさえやっとなのに、素手!?」
「無茶だよ! アギトーー!」
アギトは…
「っ……?」
「!?」
左手で受け止めていた。
しかも…
「く、喰ってんのか!?」
"喰う"というより、吸い込んでいた。
そして、右手の人差し指と親指で何かの魔法陣を描いていた。
膨大なエネルギーはアギトが喰い尽くし…
右手の平を超魔導巨人ファントムMkIIへと向けた。
途端、大きな魔法陣が一瞬で展開された。
『"煉獄砕破"!!』
アギトも"煉獄砕破"を放った。
アギトが放った暗黒の波動は、超魔導巨人ファントムMkIIの左半分を破壊した。