第1章 幼少期と日常
「そうだ、俺がラクリマ埋めた事さ…他の奴に内緒にしてくれね?」
『何で?』
「色々面倒なんだ。特にジジイとか…」
『ふーん…ま、ラクサスがそうして欲しいなら』
「ありがとよ」
『んじゃあ…俺も秘密を一つ教えてやるよ。みんなには内緒な?』
「お、おう?あ、実は女でしたとか?」
『んなワケあるか!!俺の秘密はな…』
アギトはラクサスに話した。
「……マジかよ、」
『マジだ』
信じられないと言った目でアギトを見る。
しかしその目が映すものはアギトの秘密が本当である事を証明しているものであった。
「…わかった、秘密にしておくよ」
『サンキュ。さて、ギルド帰って飲むぞ!』
「またジジイに言われっかなー」
『なら逃げればいい』
「だな、」
二人はこの時知らなかった。
ギルドに帰り、マスターの雷が落ちる事を…。
(何やとんじゃぁ馬鹿共がああ!)
(アギトと勝負してただけだ)
(そうそう、勝負してただけ)
(勝負で山半壊させる馬鹿がどこにおるんじゃぁああ!!)