第1章 幼少期と日常
ラクサスは雷で造った戟をアギト目掛けて投げつける。
アギトは鋭く黒い衝撃波をラクサス目掛けて放つ。
二つの魔法がぶつかり、凄まじい音と風が舞う。
しかしラクサスの戟は砕かれ、アギトの衝撃波はラクサスの足元に当たった。
その時、先程よりもけたたましい爆音が響いた。
『ヤバッ、やり過ぎた…ラクサス!』
アギトは砂煙が舞うラクサスの方へ走った。
ラクサスを探すが砂煙のせいで何も見えない。
「ゲホッ、ゲホッ!」
『! ラクサス!』
ラクサスが咳き込む声がしてそちらに走る。
丁度砂煙が収まり、座り込んでいるラクサスを見つけた。
『だ、大丈夫か? 怪我とか…』
「ケホッ…まぁ、砂だらけだが大丈夫だ」
『良かったー』
「俺の負けだな もう力が残ってねぇや…次は勝つからな!」
『なら、次も勝ってやるよ!』
お互いが勝つ宣言をし、笑いが溢れる。