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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第1章 幼少期と日常


「エルザと同じ魔法も使うのか!」

「滅竜魔法以外にも使えるのか!?」

「凄ぇ!」


ギャラリーはエルザから換装魔法をコピーしたのだろうかと思うが実は違う。
換装はエルザの魔法をコピーしたのではなく、前から修得していたのだ。
でないと自分の魔法陣に収納している武器や装備具を取り出す魔法である換装を、コピーしたとは言え今使えるワケが無い。


「くっ」


造形魔法はともかく、刀を持ってると部が悪い。
アギトの実力がわからない今は接近戦は危ないと判断したミラはアギトから距離を置こうとした。


『甘い!"蒼風の舞"!!』


蒼い刀を下から上に振り上げた。
すると蒼い風が吹き上がり渦となってミラを襲った。


「きゃああ!!」


風の力に負け、渦の中に飲み込まれたミラは地面に落下。
気を失って接収も解けていた。


「ミラが負けた!?」

「嘘だろ!?」

「姉ちゃんが負けるなんて…!」


ミラが負けた事にギャラリーはザワついていた。
しかしこれで終わりではない。
もう一人、エルザも戦闘不能にしなければならないのだ。


「つ、強い…!」

『Resign(リザイン)するか?』


Resignとはチェスの用語で、降参を意味する。
しかしエルザは諦めていなかった。


「いや、まだだ。"循環の剣"!!」


再びエルザは循環の剣をアギトに放った。


『"黒炎の舞"!!』

「何!?」


蒼い刀の様に、黒い刀を下から上に振り上げた。
すると黒い炎が吹き上がって渦となった。
黒い炎の渦は"循環の剣"の剣の勢いを逆回転させ、炎の渦と剣の舞がエルザに襲いかかった。


「くうぅっ!」


エルザは炎に呑み込まれてしまい、姿が見えなくなってしまった。


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