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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第1章 幼少期と日常


「おぉ ナツとグレイ、結構いいコンビじゃねぇか」

「普段はあんなに喧嘩ばっかなのにな」

「喧嘩するほど仲が良いってか?」


滅多に見れないナツとグレイの協力プレイにギャラリーも賑やかになった来た。


『いてて…(だが、覚えたぜ!)』

「行けぇクソ炎!!」

「火竜の…咆哮!!」


尻餅を付いたアギトに容赦なく、ナツが炎の渦を放つ。


『こんにゃろっ!』


素早く立ち上がったアギトはグレイが造った氷の床を蹴り砕いた。
その衝撃は地面にまで響き、大きな氷の壁になった。
素早い判断にギャラリーも「「おぉー」」と声を上げた。
炎は氷に、そしてアギトに襲いかかる。

ナツの炎が勝つか、グレイの造形魔法が勝つか。



結果、氷は解かされ蒸発した蒸気が晴れると…



「「なっ!?」」



そこには誰もいなかった。



『終わりだ』

「うげっ!!」

「ぐはっ!!」


直後に背後から声がしたと思えばナツは蹴り飛ばされ、流れでグレイも回し蹴りを食らった。
犯人は無傷なアギトで、二人は魔力を使い果たしズザザザと地面に擦られる。


『Checkmate(チェックメイト)!』


右人差し指と中指を二人に向けながら言った。
己の勝利宣言に周りが「「「オオオオオオッ!!」」」と叫ぶ。


「ナツとグレイを、倒しやがった!?」

「しかも魔法使ってねぇぞ!!」

「嘘だろ!?あの新入り強ぇーぞ!?」

「勝者、アギト!」

「「「オオオオオオッ!!」」」

『ふぅ』


マスターの判定で勝利したアギト。
一息吐いた途端、


「次は私達だな」

「やってやろうじゃん!」


エルザとミラがギャラリーから出てきた。


『休憩なしかよ』

「疲れてねぇだろ?」

『そうだけど』

「ナツとグレイじゃあお前の実力を知れなかったからな」

「「うるせぇ!!」」

「始めいっ!!」

『ホントに始めんのかよ!?』


余りにもスムーズ過ぎる流れにアギトがマスターに突っ込むが、構わずエルザとミラはアギトに襲いかかる。


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