第1章 §媚薬§
可愛らしい唇を濡らし
甘く囁くようにオレの名前を呼ぶ君
口紅をはぎ落とす様に貪り、君に深く口づける
君の声も眼差しも…白い肌も甘やかな香りも
オレを惑わせる媚薬
もう抜け出せない
君と言う媚薬の魔力にオレは…惹かれてゆく
心の中に入り込み
何時の間にかオレを支配し、縛り付ける君に
オレは、どこまで溺れてゆくのか…
だが、君にも掛けよう
オレの唇から君の中に
オレと言う名の最強の媚薬を
さぁ、受けなさい
そして、溺れてしまえばいい
君を蝕むのも、君をのみ込むのも
全てオレだ
何度、生まれ変わろうとも
君を離しはしない
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