第1章 これでいい*橘真琴
「うわー!今年も可愛いのいっぱい!」
そして次の休みの日。
のお願いを断れない俺は一緒に水着を見に来た。2人で。
俺の腕にくっついて「あれもいい!」「あ、こっちもいいなー!」なんてはしゃぐのは俺じゃなくてハルのせい。
は俺の事なんて……ただの幼馴染としか見てないんだ。
俺は違うのに……。
「もしかしてビキニ?」
「当たり前だよ!その為にちょっと身体絞ったんだからね?」
「知ってる。腹筋とか手伝わされたしね」
「そうでしたぁー……って、これ可愛くない?」
「うん、いいんじゃない?可愛いよ」
「じゃあこっちは?」
「可愛いよ」
「これは?」
「可愛いよ」
「んもー!真琴ってばそればっかり!」