第1章 これでいい*橘真琴
*マコちゃんside*
「真琴ー!!」ぎゅぅ
「うわあっ!!何?どうしたの?!」
「話があるの!今ちょっといい…?」
こうやって抱きつかれるのはよくある事。
でもいきなり背後からやって来てやられるのは心臓に悪い。
それに……相手がだから余計悪い。
「またハルの話?」
「あ、バレてる」
「分かるよそれくらい。もう殆ど毎日だろ?」
「なら話は早いっ!水着買うの付き合って!」
「俺が?……それハルの為?」
「まあね。新しくしてちょっとはって思って……」
は小さい頃からハルの事が好きだ。
何度アタックしてはあしらわれ……それを繰り返している。
俺は……その相談役。