第3章 恋?いえ、それは鯉です。
「総悟、こうなったからにはお前がどうにかしろ。」
「最初っからそのつもりでさァ。
で、友達の相談ごとですかィ?」
「あんたが恋って感じじゃねぇしよ」
土方というやつが私に目を向ける。
「いや、それが、私のことなんだ。」
真顔で言った私。
だけどすぐに赤くなってしまった。
「へぇ?意外に女なんですねィ。」
「意外だったな。」
「ぐすっ、ゴリラが偉そうでって…」
ゴリラはほっといて。
「それで、相手は誰です?」
「誰かは言えない。でも…そいつバカで、アホで、天然パーマ炸裂で、へらへらしてて、………でも、優しくて、仲間思いで、あったかいひと。
仲間としての扱いだとしても、嬉しくて、好きになったみたいで………こんな私がなんておかしいだろうけど…」
銀時のことを考えるだけでドキドキする。