第2章 バカには何を言っても変わらない。
「おっと…クックック…王子様の登場か?」
気付けば高杉は私から離れた場所にいた。
「おいおい、誰がうちの李鶴那ちゃんに手ぇ出していいって言ったんだ?」
そして私と高杉の間に銀時が立っていた。
「木刀なんか出しちゃって…クックック…そんなに大事か?その女がよ?」
「あ?大事とかこいつの目の前で言ったらこいつが重くおもっちまうだろうが。」
「銀時…」
「ただ俺がしなくちゃいけねぇことをしたまでだってんだよ
わかりましたかコノヤロー」
「クックック…まぁいい。
俺たちはすぐにここをでる。
幕府の犬が嗅ぎ付けたみてぇだからな。」
もういくだと?
また、復讐できないの?
「復讐…俺ぁ嫌いじゃねぇぜ?その感情はよ」
そして高杉は闇に消えていった。