第2章 バカには何を言っても変わらない。
馴染まないはずなのに、
もう、誰も信用しないはずなのに
すでに私は銀時たちのそばを心地よくおもってしまっているのだろう。
「あんたに関係ない。」
「クックック…やっぱりそこらの女とはちげぇなぁ
さすが鬼族、か?」
その言葉とともに私の腕が引かれる。
「っ、なにする…んっ!?」
なにが起きてるのだろうか。
「…うめぇなおい。」
そこでやっとわかった。
高杉が私にキスをしたんだ。
「たりねぇな」
ぐぃっ
「ちょっ、と!
やめ、…離して!」
抵抗しても押して引かれるの繰り返し。
ぁあ、なんでだろう。
こんなときにあのバカの顔が頭に浮かぶ。
「お…おとなしくなったじゃねぇか
クックック…素直でいいねぇ」
助けて…
「……ぎ、んとき………銀時!」