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緋ノ鬼
第1章 縁も所縁もありませんけど。てかなにそれ美味しいの。
「家族…か。
全部失ってしまったのに、
…て、もとから家族なんて呼べたものじゃなかったか…。」
星と月が光るなか、
私は公園の小さなドーム状の遊具の上に座っていた。
「ちょっとそこのお姉さん。
こんなとこでこんな時間に一人で居たらあぶないよー?」
「…誰。」
「俺かー?俺はただの通りすがりのイケメン銀さんだよ」
電灯に照らされて顔を出した。
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