第8章 危険の中に奇跡あり。
「俺、頑張るからよ、産んでくんねーか?」
銀時が顔を真っ赤にしながら私の肩を掴んで言う。
「いいの?私なんかで、いい?」
「お前だから子供も望んでんだよ。」
「うん!」
銀時は私をお姫様だっこした。
「おーおー、やるねぇ銀ちゃん!」
「ちっ、いちゃつくんじゃねぇよ。
ま、おめでとさん、イヅナ。」
「うん!トシありがとう。」
「もしかしたら俺の子かもしれねぇんで、
わかったときは俺んとこに来なせェ。」
「そんなことはないから大丈夫だよ。ありがとう総悟。」
「総一郎君絶対好きだよね、この子こと好きだよね、
銀さんのだからね!?」
そんなはずもないのに銀時は総悟を叱った。