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緋ノ鬼
第8章 危険の中に奇跡あり。
「おートシおかえりはやかったね。
どうしたのそんなに慌ただしく。」
トシを見ると尋常なく汗をかいて
息を荒くしている。
「で、でた」
「え?」
「なにがですかィ?」
「でたんだよ!!!幽霊が!!」
「ちょ、変なこと言わないでくだせェ。」
妙に焦ってるのはそれか。
なんだ。
「ほんとなんだって!
小せぇ女が、大切なもの、なーい?ってぇぇぇぇ!!
なぁ、信じろよ!」
キャラが崩壊してるトシをなだめる。
「ん?待てよ?」
「な、なんでさァ。」
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