第1章 縁も所縁もありませんけど。てかなにそれ美味しいの。
え、なにいってんのこの人ぉぉぉ!?
私のキャラ設定が崩れちゃうほどびっくりなんですけどぉ!!?
クールな面がこの人たちに会ってから
どんどん崩れてってるんですけどォォォ!!
「銀ちゃん、この人顎外れるほどびっくりしてるアル」
「神楽戻してやれ」
「了解アル」
グギッ!!
「ぎゃぁぁぁぁ!!ちょっとなにやってんのあんたたち!せっかくのお客さん気絶してますよ!?」
「だ、大丈夫だ。心配はいらない。
…しかし、なんで出会ったばかりの見ず知らずのやつを1日といえどそばにおいておこうとするの?」
ありえない。
こんな素頓狂な考え、
ありえない。
「行く宛もねーやつを追い出すのも癪に障るんだよ」
今日、出会ったばかりの男たちに
少しだけ心を動かされたことに
戸惑うことになるとは
「…感謝します。」