第12章 Welcome 音駒高校?
鉄朗「っと、ここが体育館だ。」
そう言われた体育館は案外大きかった。
多分、烏野高校の体育館より少し大きいはず。
また、見とれてしまった。名前を鉄朗に呼ばれたときに振り返ると一人のおじさんが
雰囲気的に監督さんだろうか。どう見ても普通にいる優しいおじいちゃんって感じの人。
夏妃「あ、てt・・・黒尾くんに誘われて来ました、生野夏妃です。よろしくおねがいします。」
猫又「猫又です。君のことは彼から聞いてたよ。
バレーは好きかい?」
夏妃「好きです!あ、でも、バレーやったことありません。」
猫又「そうかい。バレー好きならやっててもやってなくても嬉しいね。」
少し小話をしていたら気付けば他の部員さんもチラホラ集まってきていた。
「監督ー、その子来年入ってくる子ですか〜?」
鉄朗「先輩、あいつ俺の幼馴染みで同い年っすよ。」
「高校どこ?」
「つーか可愛くね?」
鉄朗「高校は宮城の方の高校に通ってます。
あげませんよ、いくら先輩でも!」
猫又「君、宮城の高校に通ってるの?」
夏妃「はい。烏野高校という高校に通ってます。」
猫又「烏野かー。懐かしい名前だね。
以前の監督とはよく練習試合をしたもんだ。」シミジミ
へぇ〜そうなんだ。あ、そう言えば烏野に今監督いたっけ?顧問の先生はいたけどあの先生何かと忙しい先生だから全然来ないし・・・あれ?今烏野にアドバイスできる大人いないじゃんΣ(´□`;)
ここで勉強させてもらおう。
猫又「おっと、全員揃ったか?
来たやつからアップとってこい。」
《はい!》
夏妃「猫又監督!アップはどんなことをされているんですか?」
そう言ってノートとペンをとりだす。
猫又「熱心だね。もしかして烏野のマネージャーさんとかやってるの?」
夏妃「ええ、まぁ。いつもボール磨いたり、ドリンク作るぐらいのことしかできないのでこれからは技術面でもみんなをサポートしていきたいな、って。
あ、私がバレー部のマネージャーやってること黒尾くんには教えてないんです。内緒にしてもらえませんか」
猫又「うん、良いよ。面白そうだからね。」