第11章 帰省。そして再会。
―まだまだ続く黒尾side―
ウインナーを夏妃の口に突っ込んだら口をもぐもぐ動かしながら弄ったことを許してくれてる。まぁ好都合だ。
夏妃はウインナーを食べ終わると
「そう言えば研磨ってどこの高校受けるの?」
と、唐突に聞いてきた。研磨は
「ん、まだ決めてない。」
へぇ、決めてないんだ。
「じゃあ、俺んとこ来いよ」
ちょっと強引だったかな
「クロのことだし、音駒に入ってバレー続けろって言うんでしょ」
「バレちった?」
「中学の時も同じこと言ってたもんね」
「マジかよ」
俺、言った覚えねーぞ。研磨も夏妃の言葉に頷いてたってことは事実だろうな。
「鉄朗、病院行けば?」
「はぁ?何でだよ」
俺の頭は病院行かなきゃいけねーほど悪いってか?
《黒尾side 完》