第22章 復帰と突然の…
久しぶりの学校に少し不安を抱えつつも孝支くんのおかげで楽になれた私。
ずっと喋りながら学校に向かっているといつの間にか学校の校舎や体育館が目前に控えていた。
菅原「夏妃ちゃん、落ち着いて。歩き方がさっきよりぎこちないんだけど」
夏妃「そ、そうカナ?私ハイツモ通リナンダケド」
菅原「え、えーっと・・・(全く大丈夫そうじゃない気がするんだけど) とりあえず、」
すると孝支くんは緊張気味のせいか変な動きをしている私の背中に手を置き、軽くポンポンと叩かれて「大丈夫、大丈夫だから」とおまじないのように何度も小さい声で私を落ち着かせてくれた。
学校の敷地内に入り第二体育館の入口の前には顔は見えないが数人、人が立っているのを確認できた。
菅原「おはようございます!」
3年「おはよう~。っておお!生野じゃないか!久しぶりだな!」
夏妃「おはようございます。あの・・・ご迷惑おかけしてすみませんでした。」
部長「生野、気にするな。確かにみんな心配してたけど菅原の報告で生野の様子がどんどん良くなってきてるってことを聞いていた。生野がこうやって元気になって、俺たちの元に帰ってきてくれただけでみんな喜ぶ。」
夏妃「ありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです。」
副部長「生野さん、復帰して間もないしまたこんなことが起こらないようにインターハイ始まるぐらいまでは以前みたいに忙しく動かなくていいよ。日誌付けたりとか動きの少ないのを少しずつこなしていこう。詳しいことはマネージャーの清水さんと一緒に相談してくれればいいからね。」
夏妃「何から何まですみません。こんな事が起こらないように気をつけて動きます。」
副部長「うん、よろしくね。」
みんな、優しい人たちばかりだな。