第21章 復活
翌朝、いつもより少し早く起きた私は朝食と身支度を済ませて家を出た。
少し早いかなと思いつつも家の鍵をかけて外に出るとちょうどのタイミングで孝支くんがやって来た。
夏妃「おはよう、孝支くん」
菅原「おはよ!夏妃ちゃん!早いね。」
夏妃「少し早く起きちゃったからね」
菅原「そうだったんだ。あ、そろそろ行かないと。」
孝支くんがそう言ったので私たちは歩き始めた。
私にとって全てが久々だったためみんなに心配かけたのではないかとか、迷惑だったのではないのかとか、勉強大丈夫かな?とか、色々不安になっていてそのせいか俯きながら歩いていたらしく、孝支くんが心配そうに私の顔を覗いてきた。
菅原「夏妃ちゃん、大丈夫?」
夏妃「だ、大丈夫!・・・かな?」
菅原「色々不安に思ってるかもしれないけど、少なくとも部活のみんなや、クラスのみんなは夏妃ちゃんを今まで通り迎え入れてくれるよ!だから不安に思うこと無いべ!な!」
夏妃「うん、ありがとう。いつも通りだよね、いつも通り。」
菅原「そんなに気負う必要無いって!」
夏妃「うん!そうだね!」
孝支くんのおかげで不安に思ってたことがほとんど無くなって気持ちが楽になって良かった。
後は自分が頑張って遅れを取り戻さないとね!