豊かに流れゆく情景。
溶けこむ遊びゴコロ。
細やかに、繊細に、どこか一部をそっと隠して揺れ動くこころの機微。
読む者の、その瞬間の心情で。あたたかくも、哀しげにも映る作中の世界。
短さのなかに詰まっている魅力が苦しいほどに訴えかけてきて、限定公開作品ですが、書かずにはいられませんでした。
彼女の文字に触れるたび、わたしはどうしようもなく涙を流したくなります。真ん中の部分が震えて、ただ、泣きたくなるのです。
読後、胸に残る名のつけがたい余韻。灯る感情。ぜひ多くの方に、そんな奔流に優しくのみこまれながら、息衝く彼らとともに息をしていただきたいです。
切にお勧め致します。
[投稿者] 紫亜
[投稿日] 2016-10-08 18:14