第18章 作詞系女子:笠松
女が苦手なオレにも……彼女が出来た。
「笠松先輩でもできるんスね!」
「笠松ぅ、とうとうお前も女子に興味持ったか!」
「森山はもう少し抑えた方がいいぞ……」
「キャプテンおめでとうございます!」
まずは黄瀬を蹴った。
次に森山に拳骨した。
最後に早川の口封じをした。
バスケ以外になると小堀以外ロクな奴いねぇ。
あれから半年……未だに女には慣れねぇが、彼女のとはだいぶ普通に話せるようになった。
今日はオレの部屋に2人でいる。
……緊張するぜ。
「ねぇ、あれ弾いて!」
「あぁ、いいぜ」
に頼まれて渋々作った曲。
作曲なんてしたことなかったし、興味なかった。
今となっては、我ながら良い曲だと思うし、これのおかげでとの距離も縮まったから感謝してる。
「上手だね~」
「たいしたことねぇよ」
ただ趣味でやってるだけだから、特別上手いわけでもない。
けど褒められるとやっぱ嬉しい。