第14章 反則系女子:宮地
少し遅れて向かった放課後の部活。
用事がある、とみんなにも言っていたとは言え、罪悪感あるな…。
体育館ではもうみんな体を動かしている。
「あ、宮地サン! ちょーど今から監督とスタメンで話し合いあるんで」
「おう、サンキューな ! ! 」
監督の元へ行くと、その隣にいたと目が合った。
つい顔に熱が集まる。
あっちも同じようで、顔を赤くして目を下方向にさまよわせていた。
「わりぃ、遅れて」
「いえ……用事ですよね。お疲れ様です……」
「おう……サンキュ」
前まではちゃんと話せたのにな……お互いどぎまぎしちまう。
昨日オレから告って付き合うことになった。
けどどうも緊張して、せっかく一緒に帰ったのにほぼ無言だったり。
改善策考えたけどわからなかった。
「二人とも固いですよ~見てるこっちがもどかしい ! ! 」
「うるせぇ喋んな埋めるぞ」
「もう高尾君喋るの禁止!」
「なんで ! ? 」
部活中、高尾の口封じしながらも色々考えて、あっという間に部活終了時間。
準備が一段落ついたところで、がおずおずと声をかけてきた。