第2章 ダジャレ系女子:伊月
「俊、協会に行くのは今日かい?」
「、硫黄って言おう」
「あははっ、今日も微妙だね!」
「なっ……」
挨拶代わりにダジャレを言い合う。
これが、出会った頃からのオレ達の日課で、付き合っている今もなお続けている。
「朝からリア充か」
「あ、日向君おはよう。どうしたの変な顔して」
「お前らは熱苦しいけどダジャレは寒いっつー微妙なとこにいて何も言えねぇんだよ ! ! 」
いちいち突っかかってくる。
見苦しいぞ日向。
「あはは!日向君のが俊より面白いや ! ! 」
「日向のはダジャレじゃないだろ!」
「あ……」
途端にが思案顔。
日向とオレとで顔を見合わす。
少しして、パッと何かを思いついた顔。
「日向君」
「何だ?」