第13章 キセキ系女子:青峰
「こないだ初めてテニスやったけど、またすぐ出来ちゃったよ」
あーお前もスポーツ何でも出来るよな。
黄瀬とよく張り合ってたの思い出したわ。
「黄瀬君とはちょっとタイプ違って……私よく直感当たるじゃない? 予測立てれちゃうからさ」
それで赤司とうんちゃかしてたこともあったなそーいや。
言ってすぐ、小さくため息をつきながら床に寝そべった。
……誘ってんのかよ。
「みんな言うし私も思うけど、大輝と私って全然共通点ないよね」
「あぁ? だから何だよ」
「何もないけど……」
そう、コイツはオレ以外のキセキの世代+テツ+さつきの特徴をたまたま持ってる。
だからってどーってことねぇだろ。
さつきより胸デカいし。
んだよ、切なそうな顔しやがって。
そんな寂しいもんか?
「これだけ他のみんなと共通点あって、大輝とはないんだぁ……ってさ」
「なくたって別に困んねーだろ」
「まぁねぇ……」
……ふぅん。
そんなに欲しいのか。
だったら、手っ取り早い方法あんじゃねーか。