第12章 お菓子系女子:紫原
「まいう棒よりちんの方が美味しかった」
ちんとのキスは……甘くてとろけそうで癖になりそう。
いつまでも食べていたいくらい。
「なんでそういうことあっさり言えるの……」
「照れてる?」
「照れてる」
オレも照れてるんだよ。
恥ずかしかったけど、言いたくなっちゃったんだよねー。
「私も……敦の方が美味しいと思った」
……なにこれ、超ハズいんだけど。
てかそんな顔で言わないでよ。
どうにかなっちゃいそうじゃん。
「敦、顔真っ赤! 可愛いね~」
「はぁ? こっちのセリフだし」
なんかちん、ずっと笑ってるし。
……なんでかわかんないけど、悔しくなってきた。
だからまたキスした。
後頭部おさえて、苦しくてもオレから離れられないように。
やっぱり甘い。
「ちんてお菓子なの?」
「人間だよ」
マジでー?
まぁいいや、ちんはオレ専用のお菓子なんだし。
絶対誰にもあげない。
~End~