第12章 お菓子系女子:紫原
―部屋―
早速テーブルにお菓子を広げた。
駄菓子屋みたい。
お揃いのコップに飲み物を注いで乾杯して、パーティーを始めた。
「敦と食べるお菓子が一番楽しいしおいしいの」
「へー」
「そっけないね」
だってしょうがないじゃん。
今はお菓子食べるのが先決でしょ。
「今食べてるから、ちょっと待って」
「あはは、わかった」
拗ねて口を尖らせてたのに、すぐに笑顔になる。
表情がたくさんあって面白い。
誰もしないような顔したりするし。
……他にどんな顔するんだろ。
気になってきた。
確かめたいけど……なんかいい方法ないかな。
「ねぇ、まいう棒ゲームやろう」
「え? 何それー」
「ポッ○ーゲームをまいう棒でやるの」
「難易度高っ!」
ちんが大袈裟に驚く。
とにかくやってみなきゃわかんないじゃん。
「塩から味でいい?」
「話聞い……うん、いい」
まいう棒を取り出して、体勢を整える。