第8章 おしとやか系女子:火神
「オレ……」
心臓がバクバクする。
今にもぶっ倒れそうだ。
それでも伝えたい。
「オレ、のことが好きだ」
ポカンとしてる。
急すぎたかな……。
もっとムードある時に言った方が良かったのか?
すげーな、結構冷静だぜオレ。
「ぁっ……あの……! わ、たしも、火神君のこと好きです !」
一気に冷静じゃなくなった。
まさか両思いだとは思ってなかったから。
「ずっと前から好きだったのに……言えなかったの」
「オレも……」
なんだ……ならもっと早く言っときゃ良かった。
らしくなくウダウダしちまった。
「オレと付き合ってくれ!」
「はい! よろしくお願いします」
思い切りを抱きしめた。
夢なんかじゃなく、現実だって言い聞かせるために……。
「ふつつか者ですが……これからよろしくね、大我君」
「! よろしくな、」
「大切にするぜ」
~End~