• テキストサイズ

黒バス系女子

第5章 グイグイ系女子:日向


「……っ、順平 ! ! 」

「あ? どした」


最初はあたふたしてたけど、ようやく落ち着いてオレに体を預けた。


「……順平の心臓、ドキドキしてるよ……」

「こんな時に平常心でいられるかダアホ……」


お前の事考えるだけでいっぱいいっぱいだっつの。


「そっかぁ、一緒だったんだ……」


今にも寝そうな、少し掠れた甘ったるい声にさらにドキッとした。


「……何が?」

「ドキドキしてるの、いつも私だけだと思ってたよ……」


何でだよ。
オレだって口から臓器でるくらいバクバクしてんだぞ。


「なんか……いつも怒ってるし」

「怒ってねぇよ」

「ほらそれだよ」


どれだよ。まぁ自分でもそういう節があるのは分かってっけど、なおせねぇんだよな……。


「怒ってねぇから」


の頭をポンポンとなでると、「そっか。恋愛でも順平不器用なんだね」って言いながら少しくすぐったそうな顔をした。
/ 191ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp