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黒バス系女子

第39章 甘党系女子:黒子


「テツヤー、これ食べない?」


差し出されたのはチョコレート菓子。
甘いものが大好きなボクの友達、さんが分けてくれるものは、いつも甘いもの。

勉強や部活で疲れた後に食べるととても美味しい。

でも。


「あの、いいんですか? これ7個目ですけど」

「いいの、家に溜め込んでるから」


気持ちはありがたいですけど、これだけ貰うと一日では食べきれなくて別の日に持ち越しになるわけですが、次の日になったりするとお菓子のことはすっかり忘れてしまうので、くれるなら毎日2個ずつとかにしてくれませんか。

を言えずにいる。なぜだろう。

最近になって、やっと気付いてきた。

一個ずつ、計7個くれるということは、最低7回は話せる口実がある。
その時間を失いたくなかった。
ボクに声をかけてくれること、彼女に返事ができること、いつの日かそれが特別になっていた。

このまま、ずっと"友達"の関係でいいのだろうか。
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