第35章 奉仕系女子:木吉〈続・花札系女子〉
お互い一段落ついてソファに座る。
ふぅーと思わず溜め息が出る。
正直、今日はハードだったから疲れた……。
「今日は、早く寝よっか」
「そうするよ、ありがとう」
さり気ない気遣いが嬉しいんだ。
お前だって疲れてるはずなのに、いつもオレを優先に考えてくれて。
お前の好きなようにも過ごして欲しいのにな。
「あんまりオレに気を遣わなくていいぞ?」
「んー……でもそうしたいから」
「そうか? オレはもっと甘えて欲しいな」
は、はにかんで少し考え出した。
……あ、この顔、久しぶりに見た。
……最近こうしての顔見てたかな。
見てなかった。
可愛いなぁ……まつげ長いし、ほっぺほんのり赤いし、子供みたいだな。
あっ、と何か思いついた顔をしてこっちを向いた。
「じゃあ、今日……腕枕しながら寝てくれる?」
「それいいな! そうしよう」
「ほんとにいいの? 疲れてない?」
「大丈夫だ、心配するなよ」
久しぶりにとくっついて寝ることが出来るんだな……。