第32章 人見知り系女子:劉偉
だからってずっとこのままなのは嫌アル。
返事がなんであろうと、気持ちを伝えたい。
そう思うようになっていった。
ある日の帰り、一緒に帰ることが出来たので、近くの噴水がある公園に寄った。
今日、言うアル……言えるアル。
ベンチに座って早速声をかけた。
「聞いて欲しいアル」
「はい……なんでしょう」
真剣な顔で向かい合う。
緊張して少し震えるアル……。
ただ自分の想いを伝えるだけ……それだけアル。
大きく息を吸い込んで、心を落ち着かせた。
「好きアル」
は驚いた顔をした後、目に涙を浮かべた。
嫌な思いさせたアルか……?
思わず少し俯くと、手にの手が伸びてきて、優しく包み込んだ。
「嬉しいです……。私も好きです。一目惚れでした」
「じゃあ……同じだったアルか」
「え……劉さんも?」
ふふっ、と笑い合う。
ちょうど噴水の水が高く上がって、それがまるで祝福してくれてるようで。
また笑い合って、そっと手を繋いだ。
~End~