第4章 ノリ系女子:今吉
「この前、翔一が諏佐君に嫉妬したあげく巨大なカメになった夢見たよ」←実話
「何ちゅー夢見とんねん……」
諏佐に嫉妬て……何もするもんないわ。
どないしたらそんな夢見れるん? むしろ。
「はっ、傑作じゃねぇか」
「何に嫉妬してたんですかぁ? 今吉さんっ」
「ワシが知っとるわけないやん……」
青峰のニヤニヤ顔腹立つなぁ。
桃井のニコニコ顔は何を期待してるんやろ。
「さぁてな~んだ!」
「は? 知らねーよ……あれだろ、声の若々しさ」
青峰を始め口々に言葉が上がっていった。
「えー? 優しさじゃない?」
「えっと……視力の良さ、ですかね?」
「いや、絵のうまさだろ。今吉ヘタだからな」
お前らワシのことそんな風に見てたん?
青峰、そんな理由でカメになったらそれこそ傑作になってまうわ。
桃井、ワシはじゅーぶん優しいで。
桜井、ワシそんな心狭いんか?
諏佐、余計なこと言わんでええ!
「活躍の地味さですかね?」
「若松、それオレのこと貶してるよな?」
「違いますよ諏佐さん! 諏佐さんのことなんて貶してませんよ ! ? 」
「はぁー言いたい放題やな」