第30章 イケメン女子:黄瀬
「オレじゃ頼りない?」
「え……? そんなことないよ?」
想定外の質問だったのか、普段のに戻った。
ほんとに?
は何でも出来て気が付くし、男勝りでイケメン。
わかってるけど……頼られたいのはワガママ?
に全部伝えた。
しばらくして、ゆっくり話し始めた。
「ごめん涼太。いつも頼りにしてるよ。ただ人気の差で怒ったのもあるけど……涼太また人気あると思ったら少し、妬いたり、とか」
「オレだって妬いてるんスよ……」
見つめ合って。
キスを……。
「でも納得いかない、はっきりと決着をつけよう」
「……え?」
ペラペラと勝負内容を喋り出して、いつの間にか勝負が始まって、頭の中は大混乱。
しかも途中で、さっき学校でキャーキャー言ってた女の子たちとバッタリ。
何でか知んないスけど妙に察し良くて「黄瀬く~ん!」とか「様頑張ってー!」とか……。
だからなんスかこれ!
ラブラブタイム突入かと思ったのに……。
やっぱイケメンは、楽じゃないっスね……。
~End~