第30章 イケメン女子:黄瀬
オレは自然と女の子にモテる。
も自然と女の子にモテる。
おかしくないスか ! ?
って、もう慣れたけど。
けど彼女がモテちゃうのは、女の子からとは言え妬けちゃうんスよね。
さて、そろそろを迎えに……って、あれ。
向こう側にを見つけた。
先生にノート任されたのかな、重そう……。
「重そうっスね、手伝うよ、貸して?」
「キャ~! 黄瀬くん素敵~!」
あれ……周りの女の子に見られちゃったみたいっスね。
見せつけるつもりはなかったんスけどね。
「ありがとう、でも大丈夫。むしろ、涼太の荷物手伝おうか」
「きゃー! 様イケメンー!」
だからなんなんスかこれ……。
てかの両手ノートで塞がってるのにオレのなんて手伝えないじゃないスか!
いつもこんな調子なんスよ、学校では。
まぁ、デートしてる時も男前でこんな感じなんスけどね。
から見て、オレあんまり頼りないんスかねー……。