第3章 ラッキーアイテム系女子:緑間
「ならば、水族館に行くか? ずっと楽しみにしていただろう」
「……覚えててくれてたの?」
「忘れるはずがないのだよ」
が「嬉しい」と頬を染めた。
「やっと電気ナマズが見れる!」
「…… ! ?」
イルカショーではないのか ! ?
しかし、その可愛らしく愛らしい笑顔を見れば、もう理性の我慢がきかなかった。
気付けばオレの左手はの右頬に。
「し、真太郎、外……」と少し戸惑っていたが、ゆっくり顔を近づけると瞼を閉じた。
綺麗な顔立ちをしている……。
「あ、いた真ちゃ……」
反射的に声がした方を見る。
見ずとも分かるが。
「高尾……」
は真っ赤になっているのに反し、高尾は真っ青になっている。
これから起こる事態を想像出来たようだな。
「ごめっ ! ! わざとじゃないから ! ! 」
わざとかどうかは関係ないのだよ。
このタイミングで邪魔するなど……。
「マジごめん ! ! ! 」
勢いよく逃走を始めた高尾。
許すと思っているのかバカめ。
「……撃つ」
「ダメダメダメ!」
との続きは延長になった。
~End~