第25章 惨敗系女子:花宮
「オレが……好きでもない女にこんなことすると思ってんのか?」
「………」
「どうなんだよ」
「真の気持ちわからない」
……ふぅん。
ならわからせてやる。
いつもの激しいキスはやめだ……とびっきり甘くしてやる。
チョコの苦味も忘れるくらいの、頭が痺れるような。
ついでに頭撫でてやろうか……いや耳弱いから耳を攻めるか。
背中を焦らすように撫でるのもいいな。
全部やるか。
「……! ふ、んん!」
「どうした……? 苦しかったのか?」
「んはっ……わざと優しい真になって……! わかってるくせに!」
「さぁ……? わからねぇな…」
ほら続きだ。
別にただいじめてるわけじゃねぇんだぜ……?
ちゃんと好きではあるんだ、お前のこと。
告白だってオレからしただろ?
「……好きだ。お前だけは大事にする」
「真……」
お前も相当オレのこと好きなんだな。
そんなに照れやがって。
……だから普段言えねぇんだよ。
「やっぱり真には敵わないよ……」
お前のその顔にはいつも負けるぜ。
~End~