第23章 正直系女子:氷室
「……がさっき言ってたことはオレが思ってたことでもあるんだ」
「そうなの?」
「あぁ。モテるし、可愛いその顔も声も性格も、いろんなヤツに見せるし。独り占めしたくて仕方ないんだ」
別に束縛したいわけじゃない。
嫉妬してるんだよ、お前にとって何でもないような男たちにさ。
……ね、これだけでも最低でダメな男だろ?
けど……キスの後のこの顔はオレのものだよ。
「涙目になってるね」
「た、辰也が激しくするから……!」
「ははっ、そうだね、オレのせいだ。だから……その顔オレ以外には見せるなよ……?」
こんな風に……甘えるように抱きつくのなんて初めてだ。
でもは優しく受け入れてくれた。
「話してくれて……嬉しかった、ありがとう。大好き」
「ありがとう。オレも好きだ、大好きだ……」
また深く激しいキスをして……それでも足りないなんて欲張りだよな。
いつか……先に進むことが出来たら……そのときは、もっと愛してもいいか?
~End~