第21章 ふくよか系女子:火神
って思ってたけど。
眉寄せてる、目合わせない、口尖らせてる。
……の照れ顔。
「大我が嫌ならしない」
「わりぃ……わがまま言った」
「大我にだけ好かれたいの……」
「……」
何でんな恥ずかしい事平気で言えんだよ。
……違う、平気なわけじゃねーんだ。
こんな顔赤くしてるの久しぶりに見た。
やべ……すげぇドキドキする。
「やだ……そんな目で見ないで……」
「どんな目してんだよ」
「熱っぽい感じ……」
「……そうかもな」
少し強引なキス。
ってまぁいつもの事だけど。
けどいつもより、の体は熱くなってた。
もちろんオレも。
「オレはその……お前以外好きになれねーから……あんま変な心配すんなよ」
「……うん、ありがとう」
そっと抱きついてきたの柔らかい体を、優しく抱き締めた。
この感じがスゲー好きなんだ。
~End~