第1章 彼への思い…そして懺悔
ベーア「はぁっ!!………。」
あの日の夢をみた。今日が魔界姫達の就任式だというのに。
ベーア「私は一体どうしたのかしら…。」
大事な日に限ってこんな夢をみるなんて…。
不吉な予感しかしないわ…。
その後、着替え室にて…
マリー「ベーアっ!!」
ベーア「マリー!!」
マリー「会いたかったわ!!ベーア!!あぁ……今日のドレス姿もとっても可愛いわ!!」
ベーア「マリーの方が可愛いわよ。白いドレスがよく似合ってる。」
マリー「そう?…ありがとう!!」
マリー「それよりベーア、今日は私、とっても幸せなのよ!だって、玲雄(レオ)に会えるんですもの!!」
ベーア「……あぁ、太陽の姫の守護者の……。」
マリー「ええ!!……藍色の瞳に美しい金色の髪!!…彼に会える日をどれだけ待ちわびたことか……。」
ベーア「そうね……。良かったじゃない。」
魔界姫に選ばれた者とその守護者は10歳で一度遠くに離れ、姫は姫としての力を。
守護者は守護者としての力を高めに行く。
それ故、就任式までは会えないのだ。
マリー「ベーアは楽しみじゃないの?」
ベーア「え?……。まぁ、嬉しいけど…。」
相手に恨まれているのに、喜べるわけがない。